WRITE - int_format_options
 
基本形式 
 
... [LEFT-JUSTIFIED|CENTERED|RIGHT-JUSTIFIED]
    [NO-GAP]
    [UNDER other_dobj]
    { { [EXPONENT exp]
        [NO-GROUPING]
        [NO-SIGN]
        [NO-ZERO]
        [CURRENCY cur]
        { { [DECIMALS dec]
            [ROUND scale] }
          | [UNIT unit] } }
      | [TIME ZONE tz] }
    [USING { {NO EDIT MASK}|{EDIT MASK mask} }]
    [ DD/MM/YY   | MM/DD/YY
    | DD/MM/YYYY | MM/DD/YYYY
    | DDMMYY     | MMDDYY
    | YYMMDD ] ... .
 
オプション: 
 
1. ... LEFT-JUSTIFIED|CENTERED|RIGHT-JUSTIFIED
2. ... NO-GAP
3. ... UNDER other_dobj
4. ... EXPONENT exp
5. ... NO-GROUPING
6. ... NO-SIGN
7. ... NO-ZERO
8. ... CURRENCY cur
9. ... DECIMALS dec
10. ... ROUND scale
11. ... UNIT unit
12. ... TIME ZONE tz
13. ... USING { {NO EDIT MASK}|{EDIT MASK mask} }
14. ... DD/MM/YY   | MM/DD/YY
     | DD/MM/YYYY | MM/DD/YYYY
     | DDMMYY     | MMDDYY
     | YYMMDD
 
機能 
これらの書式オプションは 事前定義された設定より優 先されます。これらのオプ ションを指定しないと、出力書式はデータ型に 暗黙的に依存します。書式設定の結果は 出力長と一致するように調整されます。出力時に 変換ル ーチンが実行される場合、 NO-GAP および UNDER を除くすべての書式設定オプションが無視されます。
 
オプションを併用すること はできますが、以下の制限があります。
UNIT オプションを DECIMALS および ROUND オプションと併用することはできません。
 
TIME ZONE オプションを CURRENCY、DECIMALS、 EXPONENT、NO-GROUPING、 NO-SIGN、NO-ZERO、 ROUND、または UNIT オプションと併用することはできません。
 
オプション 1 
 
... LEFT-JUSTIFIED|CENTERED|RIGHT-JUSTIFIED
 
機能 
 
一覧バッファ内の現在出力 長の外側で、他のオプショ ンに従って書式設定された 出力を左寄せ、中央寄せ、 右寄せのいずれで整列するのかを定義します。 c 型項目の場合は末尾の空白が無視され、 string 型項目の場合は末尾の 空白が他の文字と同様に処理されます。
整列が行われる際、一覧バ ッファ内で余りの位置が右 寄せ、左寄せ、左右交互の いずれかで充填されます。 出力長が十分でないと、左 寄せおよび中央寄せの場合 は文字が右側を切り捨てら れ、右寄せの場合には左側を切り捨てられます。
 
ユニコー ドシステムで一覧表示の出 力長が十分でないと、一覧 バッファから一覧にデータ が転送されるときに文字が 切り捨てられます。左寄せ の場合は右側を切り捨てら れ、右寄せの場合は左側を 切り捨てられます。出力が 中央寄せの場合、空白が両 側で交互に切り捨てられま す。その際、空白が多い側 から切捨が開始され、次に 別な文字が右側で切り捨て られます。一覧バッファか ら一覧にデータを転送する 際に文字が切り捨てられると、左側では文字 < により、右側では > により、このことが示されます。
 
例 
 
長さ 60 文字の出力領域の左、中央、および右に 3 つのリテラルを出力します。
 
WRITE: /(60) 'Left'   LEFT-JUSTIFIED,
       /(60) 'Center' CENTERED,
       /(60) 'Right'  RIGHT-JUSTIFIED.
 
オプション 2 
 
... NO-GAP
 
機能 
一覧カー ソルが一覧バッファ内で出 力の直後に配置され、次の 位置の後にある位置には配置されません。
 
例 
どちらの WRITE 命令の出力も "NoGap" となります。
 
WRITE: 'No' NO-GAP, 'Gap'.
 
オプション 3 
 
... UNDER other_dobj
 
機能 
現在の行で直前の WRITE 命令でデータオブジェクト other_dobj が出力された位置に 出力が行われます。データオブジェクト other_dobj は該当する WRITE 命令と同様に、つまり オフセット/長さ指定などが ある場合はこれらを含めて 記述しなければなりません。データオブジェクト other_dobj を指定しな いと、オプションは無視されます。
 
UNDER オプションを AT の後の位置指定 pos と併用することはできません。
垂直方向の位置設定については注意が必要です。 一覧カーソルが other_dobj の出力と同 じ位置にあると、一覧カーソルが上書きされます。
 
データオブジェクト other_dobj は現在のプログラム でグローバルに定義してく ださい。プロシージャでロ ーカルデータオブジェクト を使用すると、たとえば同 じ構造を持つコンポーネン トをさまざまなプロシージ ャで使用した場合、望まし くない結果になる可能性があります。
 
例 
 
フライト接続をテーブル状に出力します。
 
DATA: carrid TYPE spfli-carrid,
      connid TYPE spfli-connid.
 
WRITE: 10 'Carrier', 40 'Connection'.
ULINE.
 
SELECT carrid connid
       FROM spfli
       INTO (carrid,connid).
  WRITE: / carrid UNDER 'Carrier',
           connid UNDER 'Connection'.
ENDSELECT.
 
オプション 4 
 
... EXPONENT exp
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
データ型 f のデ ータオブジェクトを出力す るための指数が定義されま す。その他のデータ型すべ てでは、このオプションは無視されます。 exp には必要な指数を格納する型 i のデータオブ ジェクトが想定されます。 仮数を調整するために、小 数点が移動され、指数にゼロが挿入されます。 exp の値が 0 だと、指数は出力されません。 exp の値が dobj の指数に 16 を加算した値より大きいと 、仮数にはゼロだけが表示されます。exp の値が dobj の 指数より小さく、出力長が 小数点より前に必要な桁数 に対して十分でないと、こ のオプションは無視されます。 exp の値が正であり 3 桁より長いと、指数の先頭 3 桁だけが表示されます。
 
例 
 
WRITE 命令によって "1,414" が出力されます。出力長が 6 の場合の標準出力は "1E+00" となります。
 
DATA float TYPE f.
 
float = sqrt( 2 ).
 
WRITE (6) float EXPONENT 0.
 
オプション 5 
 
... NO-GROUPING
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
型 i 型または p のデータオブジェクト の出力で桁区切記号が非表 示となります。その他のデ ータ型では、このオプションは無視されます。
 
オプション 6 
 
... NO-SIGN
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
データ型 i、 p、または f のデータオブジェクトの出 力で、プラス/マイナス記号 が非表示になります。その 他のデータ型では、このオプションは無視されます。
 
NO-SIGN オプションを、 AT の後の長さ指定 * または ** と併用すると、最初に NO-SIGN が使用され 、その結果から出力長が設定されます。
 
例 
 
出力時にプラス/マイナス記 号の代わりに赤い背景色を使用します。
 
DATA number TYPE i.
  DO 10 TIMES.
  number = sy-index - 5.
  IF number < 0.
    WRITE number NO-SIGN COLOR = 6.
ENDIF.
ENDDO.
 
オプション 7 
 
... NO-ZERO
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
dobj が数値データ型であり、値 0 を格納していると、出力長 に対して空白が出力されます。 dobj がデータ型c、 n、または string だと、先行ゼロが空白として表示されます。
 
例 
 
標準出力の "0,0000000000000000E+00" の代わりに 22 個の空白を赤い背景色とともに出力します。
 
DATA float TYPE f.
 
SET BLANK LINES ON.
IF float = 0.
  WRITE float NO-ZERO COLOR = 6.
ENDIF.
 
オプション 8 
 
... CURRENCY cur
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
データ型 i または p のデータオブジェクトを出力する場合の通貨依存な 小数点 以下桁数が定義されます。その他のデータ型では f を除いてこの オプションは無視されます。 cur にはデータベーステーブル TCURX の CURRKEY 列による 通貨コードを大文字で格納する 3 桁の文字型項目が想定され ます。データベーステーブル TCURX の該当行の CURRDEC 列から小数 点以下桁数が決定されます。 cur の内容が TCURX から見つからないと、2 桁の小数点以下桁数が使用 されます。数値データ型には以下が当てはまります。
 
型 i のデータオブジェクトの場合、 cur によって決定される位 置に小数点が挿入され、それに応じて桁区切が移動します。
 
型 p のデータオ ブジェクトの場合、データ 型の定義で定義される小数 点以下桁数は完全に無視さ れます。実際の値と無関係に、丸めを行わずに、 cur によって決定される位 置に小数点および桁区切が挿入されます。
 
型 f のデータオブジェクトの場合、 CURRENCY オプションの機能は DECIMALS オプションと同じです (下記参照)。ここでは、小数点以下桁数が cur によって決定されます。
 
CURRENCY オプションを AT の後の長さ指定 * または ** と併用すると、最初に CURRENCY が使用され、その結果から出力長が決定されます。
 
補足説明 
 
CURRENCY オプション が適しているのは、内容が 最小通貨単位での通貨金額である型 i または p で小数点以下桁数がな いデータオブジェクトを表示する場合です。
 
例 
 
WRITE 命令によって "123456,78" が出力されます。
 
DATA int TYPE i VALUE 12345678.
WRITE int NO-GROUPING CURRENCY 'EUR'.
 
オプション 9 
 
... DECIMALS dec
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
このオプションにより、 i、p、または f 型のデータオブジェクトの出力に関して表示される 小数点 以下桁数が定義されます。 その他のデータ型について 、このオプションは無視されます。 dec は i 型のデ ータオブジェクトである必 要があり、その中に必要な 小数点以下桁数を設定します。 dec の値が 0 未満である場合には 0 として処理されます。ここで、 i 型または p 型のデータオブジェクトの内容にはあらかじめ 10 の dec 乗が掛け られます。個別の数値デー タ型については、以下のルールが適用されます。
 
i 型のデータオ ブジェクトの場合には、小数点および dec によって指定 された数のゼロが付加されます。 decの内容の最大値は 14 です 。これを越えた場合には処 理不可能な例外がトリガされます。 dec の内容が 0 である場合には出力は変化しません。
 
p 型のデータオ ブジェクトの場合には、デ ータ型について定義された 小数点以下桁数とは無関係に、 dec によって指定された数 の小数点以下桁数が表示されます。 dec の内容の最大値は 14 です 。これを越えた場合には処 理不可能な例外がトリガされます。 dobj の小数部がさらに長い場合には、 dec 桁まで丸められます。dobj の小数部の方が短い場 合には、該当する数のゼロが挿入されます。
 
f 型のデータオブジェクトの場合には、 dec の内容によって 科学的 表記法における小数点以下桁数が設定されます。 dec の内容が 16 よりも大きい場合には、16 として処理されます。 dec の内容が dobj の小数点以下桁数よりも大 きい場合には、該当する数のゼロが挿入されます。 dec の内容が dobj の小数点以下桁数よりも小さい場合には、 dec によって定義される小 数点以下桁数まで丸められます。
 
 
DECIMALS オプションを、 AT の後ろの長さ指定 * または ** と併用した場合には、最初に DECIMALS が使用され 、その結果から出力長が設定されます。
 
CURRENCY オプションも指定した場合、 i 型および p 型については最初に CURRENCY が実行され、その次に DECIMALS オプションが適用されます。 f 型の場合には、DECIMALS とともに指定された CURRENCY オプションは無視されます。
 
例 
 
WRITE 命令によって "1234,57" が出力されます。
 
DATA pack TYPE p LENGTH 8 DECIMALS 4 VALUE '1234.5678'.
WRITE pack NO-GROUPING DECIMALS 2.
 
オプション 10 
 
... ROUND scale
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
dobj が p 型の場合にこのオプション を使用すると、出力前にデータオブジェクトの値に 10 の scale 乗が掛け られます。その他のデータ 型について、このオプションは無視されます。 scale は i 型のデ ータオブジェクトである必 要があり、その中に必要なスケールを設定します。
 
scale の値が 0 より大きく、かつ DECIMALS オプション が指定されていない場合、 中間結果はデータ型について定義された 小数点 以下桁数まで丸められます。 DECIMALS オプションが指定されている場合には、 dec によって指定される小 数点以下桁数まで丸められてから出力されます。
 
ROUND オプションを、 AT の後ろの長さ指定 * または ** と併用した場合には、最初に ROUND が使用され、 その結果から出力長が設定されます。
 
CURRENCY オプション が指定されている場合には、 dobj の内容に対する乗算の前に CURRENCY が使用されます。 DECIMALS オプションが指定され ていない場合には、丸めおよび出力に関して cur によって指定 される小数点以下桁数が使用されます。 DECIMALS オプションが指定されている場合には、 dec の値が使用されます。
 
例 
 
WRITE 命令によって "123456,7800" が出力されます。
 
DATA pack TYPE p VALUE '12345678'.
WRITE pack NO-GROUPING ROUND 2 DECIMALS 4.
 
オプション 11 
 
... UNIT unit
 
 
このオプションを TIME ZONE オプションと併用することはできません。
 
機能 
 
このオプションにより、 p 型のデータオブジェクトの出力時に 0 という値の 小数部 が切り取られて尺度の精度が失われます。 f 型を除く他のデータ型 について、このオプションは無視されます。 unit は 3 桁の文字型項目であ る必要があり、その中にはデータベーステーブル T006 内の MSEHI 列に含まれる大文字 の単位キーが含まれます。 小数点以下桁数は、データベーステーブル T006 内の該当する行の DECAN 列から設定されます。 unit の内容が T006 の中で見つ からない場合、このオプションは無視されます。
 
dobj が p 型であり、少なくとも unit によって指定される桁数の小数部を持ち、かつ非 0 について切り取られる桁がない場合、 dobj を表示する際にはこの小数点以下桁数が使用されます。
 
f 型のデータオブジェクトの場合には、 UNIT オプションは DECIMALS オプションのように扱われます (上記参照)。ここでは、小数点以下桁数は unit によって設定されます。
 
UNIT オプションを、 AT の後ろの長さ指定 * または ** と併用した場合には、最初に UNIT が使用され、 その結果から出力長が設定されます。
 
同時に CURRENCY オプ ションを使用した場合には、 p 型については最初に CURRENCY が使用され、次にUNIT オプションが使用されます。 f 型の場合には、UNIT オプションは無視されます。
 
例 
 
T006 の中で数値 " PC" について小数 部の指定がない場合には、 WRITE 命令によって "1234" が出力されます。
 
DATA pack TYPE p DECIMALS 4 VALUE '1234.0000'.
WRITE pack NO-GROUPING UNIT 'PC'.
 
オプション 12 
 
... TIME ZONE tz
 
機能 
 
このオプションを使用すると、タイムゾーンと関連して タイムス タンプが編集されます。データオブジェクトdobj は長さ 0 で 小数部を含まない p 型であるか、7 桁の小数部を含む長さ 11 の p 型でなければなりません。 dobj の内容は、 UTC 参照時間 における長形式または短形 式のタイムスタンプを含む場合と同様に解釈されます。
 
tz として、ABAP ディクショナリに含まれる TIMEZONE 型のデータ オブジェクトを指定しなけ ればなりません。データベーステーブル TTZZ の TZONE 列に含まれる大文字の タイムゾーンを含まなければなりません。tz が初期値である場合には、UTC 参照時間が出力されます。
 
dobj 内のタイムスタンプは、 tz によって指定されるタ イムゾーンに合わせて変換 され、以下のように左側から編集されます。
 
まず、日付が出力されます 。その書式は、ユーザマス タレコード内の設定によっ て、または同時にデータマスク date_mask が指定され ているかどうかによって異 なります。日付の後ろには空白が 1 つ出力されます。
 
次に、t 型につ いて事前定義された書式に 従って時刻が出力されます 。ここでは、時間、分、お よび秒の間に区切記号としてコロン ":" が挿入されます。
 
タイムスタンプが書式 (長) で 表記されている場合には、時刻の直後にカンマ "," が出力され、その後にミリ秒が出力されます。
 
tz の値がデータベーステーブル TTZZ に含まれていないか、 dobj に有効なタイムスタン プが含まれていない場合には、 dobj は変換されずに出力さ れます。日付の前にアスタリスク "*" が挿入され、時刻の最後の桁が切り取られます。
 
タイムスタンプが書式 (短) で 表記される場合、または長さが 27 である場合、またはタイムスタンプが書式 (長) で表記される場合には、長さ 19 の中間結果が編集されます。出力長が 19 または 27 よりも短い場合に は、まず中間結果から日付 と時刻に含まれる区切記号 がすべて削除され、次に日 付と時刻の間の空白が削除 され、その後で初めて右側 の文字が切り取られます。同時にデータマスク date_mask が指定され ている場合には、日付に含 まれる区切記号は削除されません。
 
補足説明 
 
ABAP ディクショナリに含まれるデータ型である TIMESTAMP、TIMESTAMPL、および TIMEZONE と関連してデータオブジェクト dobj および tz を宣言することができます。
 
例 
 
UTC タイムスタンプをタスマニ ア時間として出力します。夏時間の場合には、"28.06.2002 04:00:00" が出力されます。
 
DATA: time_stamp TYPE timestamp,
      tzone      TYPE timezone.
 
time_stamp = 20020627180000.
 
tzone = 'AUSTAS'.
WRITE / time_stamp TIME ZONE tzone.
 
オプション 13 
 
... USING { {NO EDIT MASK}|{EDIT MASK mask} }
 
機能 
 
このオプションを使用すると、ABAP ディクショナリを参照して定義された 変換ル ーチンが無効になります。NO EDIT MASK オプションにより、 割り当てられた変換ルーチ ンの実行のみが無効となります。 EDIT MASK オプションを使用す ると、別の変換ルーチンが呼び出されるか、 マスクの編集が定義されます。 maskは同一名のデータオブジェクトである必要があります。
 
任意の変換ルーチン CONV を呼び出すためには、 mask に 2 つの等号とその直後 に続く変換ルーチンの名称 が含まれなければなりません: "==CONV"。出力時に、dobj の内容は汎用モジュール CONVERSION_EXIT_CONV_OUTPUT に渡され、そこで変換され 、その結果が出力されます 。汎用モジュールが見つか らない場合には、処理可能な例外がトリガされます (リリース 6.10 以降)。DESCRIBE FIELD命令には、適切に mask を埋めるためのオプションが含まれます。
 
len によって出力 長が明示的に指定されてい る場合には、変換ルーチン は指定された長さについて 実行されます。指定されていない場合には、 暗黙的出力長に ついて実行されます。出力長として * または ** が指定されている場合 には、変換結果について適当なルールが使用されます。
 
mask の中の先頭 2 文字が等号でない場合、そ の内容は特別な意味を持つ 文字を含んだ編集マスクと 解釈されます。その場合には WRITE 命令を実行しても dobj の内容は直接 に出力されずに、以下のように mask 内の文字列が出力されます。
 
mask の先頭 2 文字が "LL" または "RR " である場合、それ らは出力されません。この 文字によって、編集マスク が左寄せされるか右寄せさ れるかが制御されます。先頭 2 文字が他の文字である場合、編集マスクは左寄せされます。
 
dobj のすべての "_" 文字は左から ("LL " の場合) または右から ("RR" の 場合)、文字型については文字と、p または i 型 の場合には数字と置換されます。 c 型項目の場合、末尾の空白は無視されます。 f 型または x 型のデータオブジェクトは、編集前に c 型へと変換されます。 mask に含まれる余分な文字 "_" は、空白と置換されます。 dobj に含まれる文字のうち、 mask の中に対応する "_" 文字がないものは表示されません。
 
dobj が i 型または p 型である場合には、 mask 内の左の "V" に含まれる 先頭文字が、マイナスの数値の場合には "-" と、プラスの数値の場合には空白と置換されます。
 
編集マスクのその他の文字は、変更されずに表示されます。
 
出力長が指定されていない場合には、dobj の 暗黙的出力長が 使用されます。出力長として len が指定されている場合には、 len の値が使用されます。出力長として * が指定されて いる場合には、一覧表示に必要な長さが設定されます。 Unicode システ ムにおいて、編集マスクに 含まれる文字が、一覧上で 複数列を占有する文字によ って置換される場合には、 それに応じて出力長が長く なり、一覧バッファ内で出 力に空白が入力されます。出力長として ** が指定されている場合には、編集マスク mask の長さの 2 倍が使用されます。
 
編集マスクについて同時に その他の書式設定オプショ ンが指定されている場合に は、それらが最初に使用さ れ、次に編集マスクに含ま れる特殊文字が中間結果に よって置換されます。日付マスク date_mask はこのルー ルの例外です。それらが指 定されている場合には編集マスクは無視されます。
 
補足説明 
 
Unicode システムでは、編集マスクに含まれる文字 "_" が、一覧表示に含まれる列 と必ずしも対応していない ことを覚えておく必要があ ります。なぜならば、表示 するために必要なスペース は、置換される文字によって異なるからです。
 
編集文字 "V" が指定されてい ない場合には、負数のためのマイナス記号は表示されません。 小数部 を伴うパック数値の小数点 を、編集マスク内の必要な 位置に指定しなければなりません。
 
 
例 
 
編集後の時間的期間の出力 。最初の出力では、汎用モジュール CONVERSION_EXIT_DURA_OUTPUT が実行されます。こ れにより、秒単位で指定さ れた期間が分単位に変換されます。2 回目の出力では、上記のル ールに従って編集マスクが 出力されます。ただし、下線文字 "_" は、time に含まれる文字と置き換わります。
 
DATA: dura TYPE i,
      time TYPE t VALUE '080000'.
 
dura = sy-uzeit - time.
time = dura.
 
WRITE /(30) dura USING EDIT MASK '==SDURA'.
WRITE /(30) time USING EDIT MASK
                       'RRThe duration is __:__:__'.
 
オプション 14 
 
... DD/MM/YY   | MM/DD/YY
  | DD/MM/YYYY | MM/DD/YYYY
  | DDMMYY     | MMDDYY
  | YYMMDD
 
機能 
 
これらのオプションの影響を受けるのは、データ型 d のデータオブ ジェクトの出力です。その 他すべてのデータ型では、オプションは無視されます。
 
型 d のデータオブジェクトの内容は、書式 YYYYMMDD の有効な日付として解釈 され、個別オプションについて以下のように出力されます。
 
DD/MM/YY および MM/DD/YY:
どちらのオプションも同じ機能です。日付出力には 2 桁の年の値と区切記号があ ります。区切記号と順序は ユーザマスタレコードにあ る日付出力の定義から取得されます。
 
DD/MM/YYYY および MM/DD/YYYY:
どちらのオプションも同じ機能です。日付出力には 4 桁の年の値と区切記号があ ります。区切記号と順序は ユーザマスタレコードにあ る日付出力の定義から取得されます。
 
DDMMYY および MMDDYY:
どちらのオプションも同じ機能です。日付出力には 2 桁の年の値があり、区切記 号がありません。順序はユ ーザマスタレコードにある 日付出力の定義から取得されます。
 
 
YYMMDD:
このオプションでは、2 桁の年の値があり、区切記号がない日付が書式 YYMMDD で出力されます。
 
 
出力長が暗黙的に定義されているか、 len によって指定されてい ると、この出力長が使用さ れます。短すぎると、編集 された出力の右側が切り捨てられます。 * または ** に よって出力長を指定すると 、出力長は指定した編集マスクの長さ (6、8、または 10) に設定されます。
 
 
補足説明 
 
省略の動作はユーザマスタ レコードに従うデータの出 力と異なります。ユーザマ スタレコードの場合、まず 区切記号が削除され、次に切捨が行われます。
 
例 
 
WRITE 命令によって、"230402" などと出力されます。
 
WRITE sy-datum YYMMDD.
 
例外
 
CATCH 命令の適用が不可能な実行時エラー
 
原因: WRITE 命令の CURRENCY パラメータが C 型ではありません。
実行時エラー: WRITE_CURRENCY_ILLEGAL_TYPE
 
原因: 丸めパラメータが -14 未満です。
実行時エラー: WRITE_ROUND_TOO_SMALL
 
原因: WRITE 命令の UNIT パラメータが C 型ではありません。
実行時エラー: WRITE_UNIT_ILLEGAL_TYPE

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